我が旅の源は食に有り
- Sat
- 23:33
- 旅行(2007夏)
夜通しの嵐も朝6時には止み、風が残るものの東の空に晴れ間が見え、無事やり過ごせたようだった。いやあ管理人さんに感謝感謝。
今日は行ける!
うずうずしていたのでさっそく出発準備。朝飯を食い、腹ごなしに霧多布岬までポタリング。
なんとも綺麗な岬。赤白縞の灯台も良かった。
「じゃあ僕はこれで。また会いましょう。」と挨拶し、一緒にいた4人と別れた。
彼らは明日9日の岬まつりに参加するためにこのキャンプ場に残った。元々そのつもりの人もいれば、明日お祭りならと流れで参加という人もいた。
いやあ、4人ともいい人達だったな。僕の知らないことを沢山教えてもらえた。わざわざ外出て見送ってくれもした。
岬は相変わらずの強風。晴れた明るい時にこの岬を見たのは初めて。芝がきれいに映えていて、ホントに綺麗。造ったみたいな地形で遠景もなかなか。
でも本当に綺麗なのは僕が暗い中通った道からの霧多布湿原の風景だったらしい。あの日は釧路湿原見ていたから、またこっちは見えなくていいやと思っていた。惜しいことしたなあ。
いざ根室へ。なんだかリアス式海岸みたいに、岬と街の繰り返しが5回は続き、始めの15キロでかなり消耗。以降道がよくなり、やっとスタートした僕のエンジンが火を噴いた。
12時ちょい過ぎには根室市街に入り、本州最東端の駅である東根室駅で写真撮った。このとき偶然電車が来た。ついてた~。
さて昼飯。根室ではピラフの上にミラノカツ、さらにデミグラスソ\ースのかかった「エスカロップ」が喫茶店の定番。実は午前中は「エスカロップ!エスカロップ!」と連呼しながら走っていた。「どりあん」て店が有名だが、豚丼の件もあるし、探すのも面倒だから根室駅前で見つけた「ニューモンブラン」という喫茶店に入った。
ランチタイムなのに客一組…。大丈夫なのかあ…?
エスカロップがあるか聞いたらやっぱりあった。さっそく注文。大盛でね。
店のお姉さん「エスカ大ワンで~す。」
やっぱりエスカと略すのか。
10分も経たぬ内に来た。トルコライスに近い。ピラフはうまかったがデミグラスがなあ…。レトルトみたい。正直あんましだった。デミグラスがうまけりゃ◎なんだが…。これに¥990出す価値はないな。
「これからどこへ?」と聞かれたので、「納沙布岬へ」と言うと、「15時くらいからは霧が出て何も見えなくなりますよ。」と言われ、14時近かったので急いで店を出た。
根室半島は根室市街から葉っぱのように伸びているため、道は太平洋側とオホーツク海側とある。さっきの店でオホーツク側の方が交通量が少ないと聞いたので、そっちを選んだ。根室半島は緑がとても綺麗。牧場がいくつもあって、牛が日なたぼっこしてるのが見られた。
岬の随分手前からはデカイタワーが見えた。やはり国境に近いから灯台もデカイのかな。
一時間で本土最東端の岬、納沙布岬へ。岬は「返せ!北方領土!」の看板で埋め尽くされていた。大事なことだなんだけど、少し興冷め。
霧は全くなくなく晴れていて、景色はよかった。歯舞諸島の貝殻島と水晶島が見えた。国後島はダメだった。きっと高波のせいだな。
岬で写真撮ってもらった人に、女の子で一人で自転車日本一周した子のことを聞かされた。しかも京都の人らしい。やばいな、その人は。
岬に小さな灯台が見えた。本物はこっちだった。この灯台は北海道の最初の灯台。標木を立てたのが始まりなんだって。さっきのデカイのは平和の塔というタワー。北方領土返還祈念で造られた。展望が良さそうだったが、やめといた。塔の前には巨大なアーチ型オブジェ。これもまた北方領土返還祈念。
北方館で北方領土返還の署名して、証明カードをもらった。署名数は既に4000万人以上。三人に一人か。それでも無理なんか…。
返還祈念の鐘をカーンと慣らして、また根室市街へ。
帰りは太平洋側を通ったが、向かい風が出て来てしまい、少々苦労。波しぶきで道にもやがかかっていた。さっきの店の人はこれを行っていたのかな。17時、根室市街帰還。よく見るとトイレとか道案内とかロシア語があった。見なかったけど意外とロシア人がいるのかもしれん。
ここで今夜は80キロ先の中標津まで行けるのではという考えが脳裏を過ぎった。中標津には「やまや」という有名な大盛メシ屋がある。21時までやっているから、平均時速20キロ以上で走れば間に合う。
飯が掛かると僕は強い。この旅最高の頑張りで走った。アップダウンがあり、内陸へ向かうため全体的には上り。きついのは承知だった。
19時、別海に着いた。これで半分。ここらは霧が出て、冷蔵庫に入れられたかのような寒さのところもあった。でも星がめっちゃ綺麗。北斗七星とかカシオペア座とかのメジャーどころがすぐにはわからなかった。
残り10キロ。20時15分くらいだったので、やまやに電話した。事情説明。「21時ギリギリですけどいいですか?」と聞いたら、「わかりました。待ってます。」との答え。いい人やな。
21時ちょい前にやまやへ。自分の食い意地に惚れ惚れした。早速、有名なやまやスペシャル(¥980)を注文。さすがに客は僕の他に一人だけ。僕が待つ間に帰っていった。
しばらくして…来ました。やまやスペシャル。わざわざ主人が持って来てくれた。大皿にチキンライス、ミートソ\ース、から揚げ、ハンバーグ、目玉焼き。でかいお子様ランチといったところ。いやあ、でもどれもうまかった。
仕事を終えた主人がビール片手に僕のところへ。どっから来た?どこへ行く?学生か?といういつもの会話。僕みたいに、「21時に間に合わないんですが、お願いします!」って電話してくるチャリダーがよくいるんだと。
なんでこんなん作ったか聞いたら、名物を作りたくて、と。雑誌にもよく紹介されて大成功だねぇ、ご主人。
根室のエスカを食べたと話したら、
「今は洋食屋は流行らないから、デミグラスを一から作る職人はそういない。缶詰に頼ってしまうことが多い。だから根室のエスカは味が落ちた。うちでもやってるが、客は根室のと全然違うと言ってくれる。」
と話してくれた。そっか、どーりで。
さっきのミートソ\ースみたいなデミグラスなんだろうから、ここのエスカならうまそうだ。
もう21時半を過ぎていたので、楽しい会話もおしまいにして、教えてもらった銭湯へ。
銭湯と言っても温泉ホテルの日帰り入浴。21時45分に入ったら、「日帰りは22時までですが、まあいいでしょう。」と。なんかみんな優しいな。
久しぶりにシャワーのある風呂に入った。気持ち良かったなあ。
銭湯の近くにキャンプ場があるものの、有料なので、近くの丸山公園で寝ることにした。
なんか近くを暴\走してるのがいたが、中には入ってこんだろうと思って、テント張った。
今日は200キロ近く走った。明日はやばいかも…。開陽台行くのに…。
今日は行ける!
うずうずしていたのでさっそく出発準備。朝飯を食い、腹ごなしに霧多布岬までポタリング。
なんとも綺麗な岬。赤白縞の灯台も良かった。
「じゃあ僕はこれで。また会いましょう。」と挨拶し、一緒にいた4人と別れた。
彼らは明日9日の岬まつりに参加するためにこのキャンプ場に残った。元々そのつもりの人もいれば、明日お祭りならと流れで参加という人もいた。
いやあ、4人ともいい人達だったな。僕の知らないことを沢山教えてもらえた。わざわざ外出て見送ってくれもした。
岬は相変わらずの強風。晴れた明るい時にこの岬を見たのは初めて。芝がきれいに映えていて、ホントに綺麗。造ったみたいな地形で遠景もなかなか。
でも本当に綺麗なのは僕が暗い中通った道からの霧多布湿原の風景だったらしい。あの日は釧路湿原見ていたから、またこっちは見えなくていいやと思っていた。惜しいことしたなあ。
いざ根室へ。なんだかリアス式海岸みたいに、岬と街の繰り返しが5回は続き、始めの15キロでかなり消耗。以降道がよくなり、やっとスタートした僕のエンジンが火を噴いた。
12時ちょい過ぎには根室市街に入り、本州最東端の駅である東根室駅で写真撮った。このとき偶然電車が来た。ついてた~。
さて昼飯。根室ではピラフの上にミラノカツ、さらにデミグラスソ\ースのかかった「エスカロップ」が喫茶店の定番。実は午前中は「エスカロップ!エスカロップ!」と連呼しながら走っていた。「どりあん」て店が有名だが、豚丼の件もあるし、探すのも面倒だから根室駅前で見つけた「ニューモンブラン」という喫茶店に入った。
ランチタイムなのに客一組…。大丈夫なのかあ…?
エスカロップがあるか聞いたらやっぱりあった。さっそく注文。大盛でね。
店のお姉さん「エスカ大ワンで~す。」
やっぱりエスカと略すのか。
10分も経たぬ内に来た。トルコライスに近い。ピラフはうまかったがデミグラスがなあ…。レトルトみたい。正直あんましだった。デミグラスがうまけりゃ◎なんだが…。これに¥990出す価値はないな。
「これからどこへ?」と聞かれたので、「納沙布岬へ」と言うと、「15時くらいからは霧が出て何も見えなくなりますよ。」と言われ、14時近かったので急いで店を出た。
根室半島は根室市街から葉っぱのように伸びているため、道は太平洋側とオホーツク海側とある。さっきの店でオホーツク側の方が交通量が少ないと聞いたので、そっちを選んだ。根室半島は緑がとても綺麗。牧場がいくつもあって、牛が日なたぼっこしてるのが見られた。
岬の随分手前からはデカイタワーが見えた。やはり国境に近いから灯台もデカイのかな。
一時間で本土最東端の岬、納沙布岬へ。岬は「返せ!北方領土!」の看板で埋め尽くされていた。大事なことだなんだけど、少し興冷め。
霧は全くなくなく晴れていて、景色はよかった。歯舞諸島の貝殻島と水晶島が見えた。国後島はダメだった。きっと高波のせいだな。
岬で写真撮ってもらった人に、女の子で一人で自転車日本一周した子のことを聞かされた。しかも京都の人らしい。やばいな、その人は。
岬に小さな灯台が見えた。本物はこっちだった。この灯台は北海道の最初の灯台。標木を立てたのが始まりなんだって。さっきのデカイのは平和の塔というタワー。北方領土返還祈念で造られた。展望が良さそうだったが、やめといた。塔の前には巨大なアーチ型オブジェ。これもまた北方領土返還祈念。
北方館で北方領土返還の署名して、証明カードをもらった。署名数は既に4000万人以上。三人に一人か。それでも無理なんか…。
返還祈念の鐘をカーンと慣らして、また根室市街へ。
帰りは太平洋側を通ったが、向かい風が出て来てしまい、少々苦労。波しぶきで道にもやがかかっていた。さっきの店の人はこれを行っていたのかな。17時、根室市街帰還。よく見るとトイレとか道案内とかロシア語があった。見なかったけど意外とロシア人がいるのかもしれん。
ここで今夜は80キロ先の中標津まで行けるのではという考えが脳裏を過ぎった。中標津には「やまや」という有名な大盛メシ屋がある。21時までやっているから、平均時速20キロ以上で走れば間に合う。
飯が掛かると僕は強い。この旅最高の頑張りで走った。アップダウンがあり、内陸へ向かうため全体的には上り。きついのは承知だった。
19時、別海に着いた。これで半分。ここらは霧が出て、冷蔵庫に入れられたかのような寒さのところもあった。でも星がめっちゃ綺麗。北斗七星とかカシオペア座とかのメジャーどころがすぐにはわからなかった。
残り10キロ。20時15分くらいだったので、やまやに電話した。事情説明。「21時ギリギリですけどいいですか?」と聞いたら、「わかりました。待ってます。」との答え。いい人やな。
21時ちょい前にやまやへ。自分の食い意地に惚れ惚れした。早速、有名なやまやスペシャル(¥980)を注文。さすがに客は僕の他に一人だけ。僕が待つ間に帰っていった。
しばらくして…来ました。やまやスペシャル。わざわざ主人が持って来てくれた。大皿にチキンライス、ミートソ\ース、から揚げ、ハンバーグ、目玉焼き。でかいお子様ランチといったところ。いやあ、でもどれもうまかった。
仕事を終えた主人がビール片手に僕のところへ。どっから来た?どこへ行く?学生か?といういつもの会話。僕みたいに、「21時に間に合わないんですが、お願いします!」って電話してくるチャリダーがよくいるんだと。
なんでこんなん作ったか聞いたら、名物を作りたくて、と。雑誌にもよく紹介されて大成功だねぇ、ご主人。
根室のエスカを食べたと話したら、
「今は洋食屋は流行らないから、デミグラスを一から作る職人はそういない。缶詰に頼ってしまうことが多い。だから根室のエスカは味が落ちた。うちでもやってるが、客は根室のと全然違うと言ってくれる。」
と話してくれた。そっか、どーりで。
さっきのミートソ\ースみたいなデミグラスなんだろうから、ここのエスカならうまそうだ。
もう21時半を過ぎていたので、楽しい会話もおしまいにして、教えてもらった銭湯へ。
銭湯と言っても温泉ホテルの日帰り入浴。21時45分に入ったら、「日帰りは22時までですが、まあいいでしょう。」と。なんかみんな優しいな。
久しぶりにシャワーのある風呂に入った。気持ち良かったなあ。
銭湯の近くにキャンプ場があるものの、有料なので、近くの丸山公園で寝ることにした。
なんか近くを暴\走してるのがいたが、中には入ってこんだろうと思って、テント張った。
今日は200キロ近く走った。明日はやばいかも…。開陽台行くのに…。
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